私たちtoiro knitwearは、毎年、秋冬の新作リリースのタイミングで「展示＆即売会」を開催しています。2013年のブランド創立以来、ずっと大切にしているイベントです。

通常のブランドの場合、展示会は、なるべく多くのバイヤーの方々に見てもらい、なるべく多くの受注につなげる。主たる目的は「受注」です。しかし、toiroの場合は、国産ニットの魅力をなるべく多くの方に知ってもらい、手に取ってもらい、体験して頂くこと。そして、感想や意見を頂き、次のシーズンのアイテムに反映していくことです。つまり、国産ニットの魅力の「発信」であり「発展」を目的にしています。

展示会のイメージとしては、ファクトリー内にあるデザイン部署を再現したような展示スペースとなります。開催させてもらっている会場は、デビュー以来、変わらず毎年、SHSさんの施設内の一角。家具を中心としてライフスタイル全般を提案する複合施設。レストランがあり、花屋さんがあり、子ども服があり、そこに「暮らし」がある。30年前に、リサイクル家具を扱う小さなお店からスタートし、今では、一つの成功事例として全国の家具店が視察に訪れる施設です。

S.H.S Toyano

そんな「本物しか扱いたくない」という場所で、2013年のデビュー以来、毎年、展示会・即売会をさせて頂いています。少しずつファンの方も増え続けて、毎年、この季節のSHSでの展示会を楽しみにされているという声も頂けるようになりました。規模も少しずつ大きくなり、今年は、東京、埼玉、静岡、長野からのお客様も。

もちろん、このブランドを、というよりも、この取り組み自体を応援してくれる方も多いです。とくに、工場のある地元新潟のテレビ・ラジオ・雑誌などのメディア関係者、ファッション関係者の方に多く、忙しい中、わざわざ時間を作ってご来場頂き、プライベートでご購入してもらっています。「結局、長く着れるからお得なんだよね」「みんなにお薦めしてるから、まるで、自分のブランドみたいに着てる」と笑いながら。

今年は、会場のSHSさんのご好意で、椅子やスツールなどが豊富に設置され、大きなソファもあるので、寝てしまったお子様連れの方にとってのベッドも完備です。ゆっくりと、のんびりと談笑しながら試着できます。商品に対するご意見を反映し、また来年の参考に商品づくりに生かしています。

毎年、toiroのAWの立ち上がり時期（9月-10月）は、S.H.Sさんを会場に週末限定の「POP UP STORE」とし営業しています。多くの方のご来場をお待ちしています。ごく少量ではありますが、アウトレットSALE（サンプル商品や昨シーズンの秋冬物）もありますので、こちらもお楽しみに。